ゴールデンウィークなんてぶっつぶせ!

さぁ、世間ではゴールデンウィーク真っ最中。
この記事を実家でハナクソをほじりながら見ている読者の方もいるのではないだろうか。

そんな休暇気分を台無しにするエントリで申し訳ないが、今回は”長期休暇”について警鐘を鳴らしたい。

今回僕が言いたいのは、「世間で示しを合わせて、一斉に長期休暇をとるのっておかしくね?」ということである。
一斉の長期休暇とは、ゴールデンウィーク(以下GW)とかお盆休み、あとは年末年始の休暇がそれにあたる。

決して休みそのものをディスっているわけではないのであしからず。

さて、僕がそんな一斉長期休暇への違和感を明確にしたのは、デービット・アトキンソン氏の下記の一節がきっかけである。

なぜゴールデンウィークに観光地がごった返すのかというと、日本の多くのサラリーマンたちは、この時期にしか長期休暇をとれないからです。
ここでしか休めないということであれば、「家族サービス」という言葉もあるように、世のお父さん方は、どんなに混んでいても家族を連れて旅行に行くという決断をします。
つまり、ゴールデンウィークというのは、何もしなくても多くの日本人を国内観光に強引に送り出すシステムと言ってもいいのです。
– デービット・アトキンソン『新・観光立国論』第4章より

僕は、アトキンソン氏の言葉に思わずはっとさせられた。
今まで僕はアホだったのでGWには「長期休暇うれぴー」としか考えていなかったからである。
(他にもアホな読者がたくさんいることだろう)

氏の鋭い指摘はさらに続く。

放っておいても短期間に客が集中して押し寄せるこのゴールデンウィークに、1人ひとりに対して心から「おもてなし」しようなどという悠長なことは言っていられません。
受け入れる側からすれば、とにかく次から次へとやってくる観光客を、どうやって効率的にさばくかが重要になりますので、ホスピタリティよりも効率性が求められていくでしょう。
これは、「おもてなし」とは真逆の発想なのではないでしょうか。
– デービット・アトキンソン『新・観光立国論』第4章より

日本人観光客が一時期に集中し、ほかの時期にこないことは、観光業の設備投資を難しくさせます。
ゴールデンウィークゴールデンウィークの需要を満たすほど設備投資をするとそのほかの時期に設備が遊んでしまいますので、結局、普段のニーズを多少上回る程度の投資しかできなくなります。
特に、立派な施設をつくるのは難しくなるでしょう。
その結果、「大量の観光客をさばく」ことが重視されているのは、すでに見てきた通りです。
さらに、ゴールデンウィーク期間中だけの短期滞在型の観光が基本になっています。
– デービット・アトキンソン『新・観光立国論』第4章より

つまり、アトキンソン氏は国民が一斉に休暇を取ることにより、観光業や交通機関に強烈なピークができ、それがさまざまな弊害を生むと主張している。
目の前の効率性を追ったり、設備投資の抑制などがそれにあたる。

もちろん、働き方改革の必要性が叫ばれる中、まとまった休暇を取ることは重要だ。
しかし、それが一斉でなければならない理由はどこにもない。

結局、こうやって祝日や慣習という建前で、全体的に動かないと休み一つまともに変えられない社会なんじゃないか、日本って。
社会主義・共産主義的な市場の監視は嫌がるのに、休日が監視されるのを嫌がらないのはよくわからないよなぁ。

あ、アトキンソン氏のこの本はとてもオススメ。
他にも、膝を打つような指摘がとても多い。

日本人でないアナリストが、日本人より日本の問題を理解できているのは、なんとも皮肉。

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