カジノに対する中途半端な日本政府の依存症対策・・・

大阪都構想をピークとして下火となっていたカジノ(IR)の議論について、ここ最近ニュースでよく見かけるようになった。
昨今のインバウンドの経済効果の威力を目の前に、政府も本腰を入れてお金儲けをしようと考えているようだ。

-カジノ 政府、入場料「2000円」案 公明異論「安すぎる」
(https://mainichi.jp/articles/20180222/ddm/005/010/160000c?inb=ys)

-カジノ入場は週3回まで、政府案
(https://this.kiji.is/336491863878370401?c=113147194022725109)

カジノの議論を前に進めるにあたって、常に議論の中心となるのは、”ギャンブル依存症対策”である。
しかし、個人的な意見を言えば、現在の議論で見えてくる日本の依存症対策は”中途半端である”と言わざるをえない。

例えば、上で挙げたニュースでの議論では、入場回数は週3回、入場料は2,000円だという。
規制の対象が入場回数とはよくわからないし、入場料2,000円は中途半端だ。

ひとつずつ見ていこう。
まずは、週3回の入場規制について。

問題は、「その人が依存症になり、生活苦にならない」ということのはずで、金があれば何度だって来てもいいはずだ。
カネを稼げるはずの機会を、みすみす逃しているのである。

そして、入場料2,000円について。

インバウンド重視と同時に、国民のギャンブル依存症増加を防ぐために、国内のお客さんから入場料を取るのは良いことだ。
しかし、その入場料が2,000円というのは、とても中途半端だ。

ギャンブル依存症の人なら2,000円なぞハナクソだろう。
依存症の増加が防げないだけでなく、カジノ運営の儲けも少なくなってしまう。

利益が少なければ、カジノの継続的な発展も望めず、他の国のカジノに客を取られてしまうだろう。
ひょっとすると、「カジノなぞで儲けるとはけしからん」という人たちのことを気にしているのかもしれない。

お前ら一体、カジノをどうしたいんだ?

色んな人の意見を聞きすぎてしまうと、最大公約数的な、器用貧乏な仕組みが出来上がってしまう。
僕は、せっかく出来上がった日本のカジノがそうならないことを祈っている。

ちなみに、既にシステムが出来上がっている海外のカジノは、そのあたりを上手く解消していて、参考にすべきところが多い。
最後に、一部興味深いものを紹介しておく。

・依存症の人の排除を家族が申し込むファミリー・エクスクルージョン・プログラム
・ギャンブルをやめたい人が、自分自身の排除を申し込むセルフ・エクスクルージョン・プログラム
・カジノの収益の一部を、依存症対策や依存症患者の治療にあてている
・行政が主体となり、多重債務者や生活保護受給者などを排除リストに登録してカジノへの入場を禁止する
-『カジノミクス』(佐々木一彰著)より引用

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