はあちゅう氏の『ファン論』への反応に見る日本社会の問題点

ブロガー・作家・インフルエンサー(立場はなんでも良いけど)である、はあちゅう氏(@ha_chu)の下記のツイートが話題となっている。

このツイートが、リプライ・RT含め多くの反響を呼んだ。
はあちゅう氏自身も、1つのツイートでは書ききれなかった想いを続けてツイートしている。


解説するまでもないが、この一連のはあちゅう氏の発言は、2つの点から圧倒的に正しい

まず1つ目は、経済活動の基本である。

生活面とビジネス面の両方から見ても、1人の人間が継続して生産活動を行うためにはお金が必要だ。
本が全く売れなければ、作家は出版社から声が掛からなくなるし、生活資金に余裕が無ければ、クリエイターはコンビニや居酒屋でバイトする日々に追われ、ブログ更新やオンラインサロンどころの話では無くなってしまう。

そして、生産活動で手に入れた利益は、今後の生産活動に回されるのである。
つまり、本が多く売れれば作家は講演会も増え新たな執筆依頼が出るだろうし、クリエイターはより良い環境(機材や人)を手にしてモノづくりに励むことができる。

経済活動の継続的な発展のために、お金は非常に大切なのである。

2点目は、”マーケット感覚”である。

社会人であれば誰でも、「どのような人が自分(自社)にお金を落としているのか」「落としているのなら、それはいくらぐらいか」、「それはなぜなのか」という”市場感覚”を持つことは、基本である。

それが作家やクリエイターならなおさらだ。
なぜなら、自分のメインターゲットが「20代の女子」か「60代のオッサン」かで、取るべき戦略や方針は全く違うものになるからだ。

そんな市場感覚に重要な指針は、他でもない”お金”なのである。

リプライに見る日本社会に巣食う”問題点”

さて、はあちゅう氏の至極当然な意見について、ツイッタラーに意味不明な反応をする者が多い、と僕は感じた。


インターネットに居る多くの人は、自分の頭で物事を考えるのがとても苦手なので、”なんとなく”直感で感じたことを正論だと思い込んでしまうようだ。

僕はこの一連の流れで、多くのインターネットの民衆が共通に”なんとなく感じているもの”に、日本社会に深く根ざす問題を感じている。

それは、『悪平等意識』と『清貧思考』である。

『悪平等意識』は、ひたすらに平等であることを強いる考えのこと。
『清貧思考』は、カネや儲けることを異常に嫌悪する考えのことだ。

『悪平等意識』のために、日本の企業は「ロクに金も出さないクセに、要求はいっちょ前のクソ顧客」の相手をするのに翻弄されて、最低水準の生産性を実現する。
なぜなら、お客様は等しくお客様だからだ。

そして、「カネを要求しないことは、清く正しく美しい」と本気で思っているヤツがいる。
そんな『清貧思考』のために、おおっぴらにカネを集めることが出来ず、細々とやっていくしかないミュージシャンやクリエイターが大勢いる。

この日本で変わるべきは政治家でも社会でも、経営者でもない。

他でもない、自分自身である。
それは、最も変えようとするのが簡単で、変わるのが難しい相手なのだ。

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