AmazonがLINEのAIスピーカー販売を禁止するのは独禁法違反なのか

今最もアツいデバイスで、話題に事欠かないAIスピーカーについて、面白いニュースが入ってきた。

Amazonが自社のECサイトで、LINEのAIスピーカー(おそらく『Clova WAVE』のこと)の販売を禁止していたことについて、独禁法違反の恐れがあるというものだ。
Amazonは自社でもAlexaというAIスピーカーを開発しているため、競合製品であるLINEスピーカーを自社のプラットフォームから排除したい、という意図が少なからずあるはずで、この行為が独占禁止法に抵触するのでは、という話になっている。

このニュースについてだが、僕は結論から言うと「Amazonの行為は全く問題ない」と考えている。

なぜなら、AIスピーカーを扱うことのできるECサービスは、Amazon以外にもいくらでもあり、誰でもそこにアクセス可能だからだ。
つまり、この行為によって顧客は何一つ価値を毀損していないのだ。

これのどこが、Amazonの独占による、競合の閉め出しなのだろう?

むしろ、プラットフォーマーがサービスを成功させる旨味は、まさにこの部分であるはずだ。
自社サイト上で仮想的に市場を作ることで、広告費を受け取って検索結果を上位にしたり、primeの対象にしたりと、市場競争で発生するあらゆるコストを、Amazonは売上として享受できるのである。

当然、自社サービスを優先的に展開できるのも、享受できる利益に含まれる。

日本の当局がこの部分を禁止してしまえば、企業が投資し、競争を勝ち抜いてまでプラットフォームを握るインセンティブが無くなってしまう。
これはサービスの進化を著しく阻害するものであり、Amazonが日本ドメインから手を抜いたり、プラットフォーマーを目指すような新規企業が国内から現れないようになってしまいかねない。

そうなってしまえば、市場に対し最も権力を行使し、公正な取引を阻害するのが、公正取引委員会だというギャグみたいな自体になってしまうだろう。
当局には慎重かつ賢明な判断が求められる。

アマゾン、競合LINEのAIスピーカー販売禁止に 理由示さず…独禁法違反の可能性

<概要>
ンターネット通販大手で、米国でシェア首位の人工知能(AI)スピーカーを8日に国内で発表したアマゾンジャパンが、同日以降、競合するLINE(ライン)のAIスピーカーの販売を禁止していることが18日分かった。
AIスピーカー競争が過熱する中、ネット通販市場で力を持つアマゾンがライバル製品を締め出したことについて独占禁止法違反の可能性もあるとの指摘も専門家から出ており、今回の対応は波紋を呼びそうだ。
http://www.sankei.com/economy/news/171119/ecn1711190006-n1.html

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