若者が選挙になんて、もう行くわけがないという話

本日は珍しく政治ネタを扱いたい。
話題は、テレビやネットで毎日のように報道され、街行く街宣車がうるさくなっている2017年衆議院選挙や知事選から。

Twitterのアカウントのひとたび開けば、やれ「あの党はクソだ」だの「あいつはリベラルだ」「自民党以外有り得ない」だのと、政治という話になると、その様相は今も昔も変わらない。

そんな中、目にする機会が多いのが”若者の選挙離れ”についてだ。
選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてから初となる衆議院選挙というのも、理由の一つに挙げられるだろう。

この”選挙離れ”については、時計やクルマといった”若者の○○離れ”と少し違った感覚で扱われることが多い。
それは、単なる価値観の違いや思い込み・印象論だけでなく、「当の若者からも指摘や声が上がっている」という点であり、とてもまともに取り組んでいる政治クラスタが目立つからだ。

では、若者はなぜ選挙に行かなくなったのだろうか?

これには、政治に対する「無関心」や「諦め」がある人、「自分の1票に意味がない」と感じる人や、単に「面倒くさい」という人が若者に多い、という説がある。
若造の一人として、それらはある程度確かな見立てだと僕は思う。

しかし、より長期的な視点で見ると、僕は若者の選挙離れは、また違った形で見えてくるのではないかと考えている。
それは、誤解を恐れずに表現すれば「”政治で何かを決める時代”は既に終わりつつある」ということである。

政治や選挙というのは、あくまで社会や国、ひいては世界を良くする”手段”でしかない。
これはつまり、「他にもっと効率の良い方法があれば、そっちを選べば良い」ということでもある。

このブログに何度か足を運んで頂いている読者の方なら、何となくピンと来たかも知れない。

他のもっと効率の良いやり方…
そう、”テクノロジー”である。

昨今のテクノロジーと政治(法律)の戦いを見れば、その優劣は一目瞭然だ。

日本の首相官邸にドローンが落ちてから、政治家は慌てて”改正航空法”を制定したし、仮想通貨に至っては、先月29日にようやく金融庁が取引所を登録し始めたところである。

2015年12月、改正航空法(通称ドローン規制法)が施行された。空港の周辺及び上空、人口集中地域の上空、高さ150メートル以上の空域でドローンを飛行させる場合には国土交通省の許可が必要となる。
この法律ができる発端となったのは、一台の中国国産ドローンの存在だった。
2015年4月22日、首相官邸の屋根にドローンが落ちているのが発見された。
-中国のドローンが日本の法律を変えた
http://www.excite.co.jp/News/chn_soc/20170924/Recordchina_20170924033.html

金融庁は29日、ビットコインなどの仮想通貨の取引所としてまず11社を登録したと発表した。
すでに取引所を運営してきた業者のほか、証券系など異業種の参入も認めた。
4月施行の改正資金決済法で取引所に登録制を導入したことを受けた措置だ。
自己資本や経営管理体制など経営の透明化へ向けた最低限のルール整備がようやく緒に就いたが、課題も山積している。
-仮想通貨、透明化へ一歩 金融庁が11社を取引所登録
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDF29H0X_Z20C17A9EA4000/

この状況を見て、「世界を変えたい」と本気で願う未来ある若者が、政治とテクノロジーのどちらを選ぶのかは明白である。
旗色が悪いチームに入りたいプレイヤーなど居ないだろう。

僕は厳しい言い方をすれば、今時政治にのめり込んで、選挙に膨大なリソースを費やすのはバカのやることだと考えている。
投票所で箱に入れた紙ペラ1枚より、自分が書いた数行のコードが世界を変えるきっかけになるような社会が、既に到来しているのだ。

その違いが見えているか、そうでないかの違いは非常に大きい。
そして、政治は”見えていない側の人”の、テクノロジーは”見えている側の人”の意思決定によって、今後突き動かされていく。

もう、ますます選挙になんて行っていられない。

若者へ「選挙でお得」 割引サービス店舗広がる 投票率向上促す

<概要>
22日投開票の衆院選で、首都圏の店舗が投票すると割引を受けられるサービスを打ち出している。
全国的に定着しつつあるイベントだが、今回は割引サービスと同時に新聞を配布するなど、若者を意識した事例が目立つ。
昨年の参院選では10~30歳代の投票率は全体を下回っており、草の根で若者に投票を呼び掛ける。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO22300880W7A011C1L82000/

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