【テスラ・トヨタ】現在の自動車業界の戦略を俯瞰してみる

先日のNewspicksで読んだ記事がすごく良かったので共有。
記事の下部からITmediaの元記事に飛べるので、ビジネスマンであれば暇な時に読んでおきたい。

これは昨今の自動車技術をマクロ的に解説した上で、トヨタを中心に企業戦略を論じるというすごく大切なお話。

戦略とは、戦いを略すこと。
つまり、何をやって何をやらないのか、そしてそれらの度合いをどうするのか、というものだ。

記事の通り、トヨタはほとんど全ての仕組みに手を出していて、「選択と集中」あたりを学んだばかりの経営学部の学生あたりは「は?」と一瞬感じてしまいがち。
しかし、トヨタの戦略的にはこれが限りなく正解に近いはずなのだ。

なぜなら、さまざまな技術が乱立し先が見えない今の状態で、ひとつの技術に資源を集中するのはリスクが高すぎるからである。
望むか望まざるかに関わらず、下請けを含めて自動車業界を背負ってしまっているトヨタならなおさら。

この部分が好き嫌いの別れるところになっている。
これがいわば既得権益的な部分であり、一般的な大企業にありがちなトロ臭さにつながるからである。

一方、後発ゆえにリスクを取って資源を集中投下しやすいのがテスラである。

「リスクを取る」という言葉は、響きが非常に良い。

特に、Web・ITクラスタ達はリスクをとるのが好きな傾向にある。
技術開発の失敗による、大規模なリコールや人身事故とあまり関わりがなく、社会的な意味でのリスクはさほど大きくないからだ。
(※注意:無いとは言っていない)

さて、どちらの戦略が理にかなっているのだろうか?
結論から言うと、「どちらとも言えない」である。

トヨタとしては仮にEV化でテスラに先行されたとしても、軌道修正してEVに注力すれば良いだけだ。
EV化に針が触れてテスラが勝てば、先行者利益の差は出るだろうが、その差は意外に小さいかもしれない。

なぜなら、テスラは電池技術をパナソニックと提携していて、パナソニック側はもっと電池を売りたいと思うはずだからだ。
なので、電池技術は比較的早く汎用的なものになる可能性もあるのではないか。
(クルマが安くなるはずなので、できれば汎用化してほしいところだ)

パナソニックは車載電池の生産で協業する米テスラモーターズとの提携分野を広げる検討を始めた。
パナソニックの津賀一宏社長が6日、米ラスベガスで「自動運転でも協業の可能性がある」と明らかにした。
両社は太陽光パネルや家庭用蓄電池でも協業する。メーカー各社が技術を競う自動運転分野にも踏み込んで事業拡大をめざす。
津賀社長は「得意なセンサーなどの分野で、自動運転車に適した技術をテスラに提案したい」と話した。
パナソニックは車内情報システムや車載カメラのほか、自動運転車を試作し人工知能(AI)やセンサーの研究もしている。
こうした技術をテスラと共同で磨く。
-パナソニック、米テスラと提携拡大検討 自動運転など
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ07H3E_X00C17A1TJC000/

まとめると、どの企業が正しいかではなく、この先状況がどう転ぶか、それにどう対応するかという話。
もちろん緩やかにEV化が進んでいる、というのは世界的な趨勢であることには変わりない。

その上で、個人的にはクルマがEV化して部品数が減り、さまざまなメーカーが新規参入して市場競争が激しくなるストーリーを推したい。

トヨタはEV開発に出遅れたのか?

<概要>
「世界はEV(電気自動車)に向かっている」というご意見が花盛りである。
併せて「内燃機関終了」や「日本のガラパゴス化」といった声をよく耳にする。
果たしてそうなのだろうか。
EVの競争の本質は自動車メーカーではなくインフラ電力の低排出ガス競争である。
「やっぱり日本はガラパゴス化だ」と考える必要はない。日本の自動車メーカーはすべてグローバル企業。別に日本のインフラ整備を待つ必要はなく、環境が整った国で売ればいいことだ。
 問題はEVのメリットが享受できるほどインフラ発電の環境負荷を改善できる国がどのくらいあるかだが、どう楽観的に考えても、あと20年やそこらでは環境整備が進まない国が膨大にあり、本当はそうした多数派の国でどうやって環境悪化を防止するのかの方が緊急度は高い。
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1708/28/news027.html

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