銀行機能は必要だけど、銀行はまるでいらないよね。

某赤いメガバンク系列グループの社長が、「業務の4割は機械で代替できる」と言い放ち、少し話題になっている。
まぁ、今後の技術革新の如何によっては4割どころの話ではないのだが、いずれにせよ旧態依然とした文化や顧客と上司との板挟みに耐え続ける代わりに、”安定した人生”とやらを享受するはずだった行員にとって、このニュースはあまり報われないものだと言えるだろう。

そもそも、勤め先の企業の経営が安定しているのと君の人生の安定には何の関係性も無いわけだが、日本社会においては、終身雇用という制度が存在するために、一見するとそれなりの企業に入れば何とかなりそうな雰囲気が漂っている。
実際には、PanasonicやSonyのような巨大メーカーでも大規模なリストラを何度も行っているし、銀行は経営破綻による合併を繰り返し、バブル期に13行あった都市銀行が今や4行(定義により5行)に数を減らしているのだが。

その辺り、日本長期信用銀行という、(当時)超エリートが勤められる銀行の危うさを見抜き、エリートの座にこだわらず、早々と講師業へと身を翻した林修先生は流石である。

僕は新卒で入った長銀(日本長期信用銀行)を5か月で辞めた人間なので、「まずは3年働け」なんて言ったことはないですし、言う資格もありません。
長銀を辞めたのは、入行してすぐに「この銀行はいつか潰れる」と、感じたからです。
このバブルに浮かれ立つ人の中にいても、得るものはないと思ったので、スッパリ辞めました。
ただ、実際破綻したのは9年後でしたし、辞めた後の3年くらいはよくわからないことばかりしていたのですかから、「まずは3年」働いたほうがよかったのかもしれません。(笑)
会社って入ってみないとわからない部分が多いと思うんですよ。
入社前に、問題点をちゃんと教えてくれるような会社は、あまりありませんからね。
実際に働いてみて、会社の将来性に不安を感じたらさっさと辞めるという判断を、僕は否定しないし、できません。
-林修が「まずは3年働け」の定説に異論 「会社の将来性に不安を感じたらさっさと辞める判断もあり」
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20170115/BestTimes_4271.html

さて、「銀行がいらない」というタイトルに話を戻そう。
「銀行がいらない」という話の趣旨は、他でもないテクノロジーの進化である。

金融テクノロジー進化における現在の段階は、一般的に”アンバンドリング”と言われるものだ。
”アンバンドリング”とは、従来の金融機関の機能をバラバラに分解していくことである。

例えばだが、銀行が担っている”融資”の機能に対し、昨今は”ソーシャルレンディング”なるサービスが台頭している。
”ソーシャルレンディング”は、インターネットを利用した融資の仲介サービスだ。

「お金を貸すなんて大切なこと、銀行がやらなくて大丈夫なの?」って声もあるかもしれないが、今のところは特に問題ないようで、過去3年の貸し倒れが0件なんて素晴らしい発表もあった。

ソーシャルレンディング(投資型/融資型クラウドファンディング)は、お金を投資したい一般投資家と、お金を必要としている人・会社を、インターネット上でマッチングする、新しい金融技術(フィンテック)の一分野です。
投資を募集する主体は金融庁から第二種金融商品取引業の免許を取得した事業者等です。
2016年には、1年間で533億円もの投資が集まっており、これは2015年と比較して72%の成長となります(4)。
既に米国では7兆円超もの市場規模になっており(5)、日本においても今後大きく成長していくことが見込まれます。
投資家は数万円程度の小口から投資ができること、利回りが高く、安定した配当が得られること、金融知識によって投資成績に差がつきにくいことなどの特徴があり、一般の方にとって検討しやすい投資商品です。
ソーシャルレンディング業界は、8%を超える利回り(2)と、過去3年間で貸し倒れ発生件数ゼロ(3)という安全性、少額からはじめられる手軽さ、といった魅力にもかかわらず、他の資産形成手段とくらべてあまり注目されてきませんでした。
その一因として、身近にソーシャルレンディング投資経験者が少なく、信頼できる情報も少ないため、なかなか手を出しにくい状況があったと考えられます。
-業界初!ソーシャルレンディング主要事業者と投資家が一堂に会する、一般向け合同説明会「ソーシャルレンディングサミット」を3月8日に開催
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000023781.html

これは、アンバンドリング現象のほんの一部だ。
資産運用の窓口はPFMアグリゲーションサービスに取って変わられるだろうし、会計や経営業務の支援はfreeeなどのクラウドサービスが中心になって変えていくのだろう。
ATMでお金を下ろしたり、海外にお金を送るだけで手数料を取られるなんていう意味不明なことも無くなってくれるわけだ。

金融機関のアンバンドリングを行う企業(ディスラプターと呼ばれる)の主体はベンチャー企業だ。
彼らは動きが早かったり、スマホファーストでサービスを作れたり、一見市場の無さそうな分野にもガンガン攻勢を掛けていくので、従来の金融機関のサービスは、およそ太刀打ちできない。

というか、そうでなくても、銀行の今後はあまり明るくない。
銀行の収益源は、詰まるところ”手数料””金利””為替”の3つに集約されるが、前の2つに関しては、今後はどんどん縮小していくことが予測される。
”手数料”はアンバンドリングされたサービスによってどんどん下がっていくし、”金利”は昨今の日銀の低金利政策により高い金利は取れないのが現状だ。

であれば、注力すべきは”為替”になるのだろうが、ここで稼ぐのは至難の業だ。
なぜなら、変動性が高い上、変動する要素が読みにくいからである。

この辺は、2ちゃんねるのFXのコピペでも見ていれば分かるだろう。

まぁ、こんな感じで既存の銀行の未来はあまり明るくないのだが、キャリアのスタートを銀行員として始めるのは悪いことではない。
なぜなら、お金や経済・金融は、世の中の基本的な枠組みで、世界中のすべての人が関わるものだからだ。

ほとんどのサラリーマンは決算書も読めないし、35年ローンで家を買ってしまうし、貯金以外の資産形成方法を知らない。
銀行員の方には、銀行にこだわらない、自分が「こうありたい」と思えるキャリアを、自由に選んでほしい。

就活生も驚き! 三菱UFJフィナンシャル・グループ社長が「業務の4割は機械で代替可能」と発言。銀行はこれからどうなる

<概要>
銀行への就職をめざして就活に励んでいる学生の方は多いのではないでしょうか。
実際に、メガバンクを中心に銀行は人気就職先となっています。
そのような中、日本の代表的なメガバンクである三菱UFJフィナンシャル・グループの社長が決算説明会の席で「同社従業員が担う業務の4割を機械やコンピューターに置き換えられる」とコメントしたことが話題を呼んでいます。
銀行に就職を希望する学生はどうすべきでしょうか。
また、銀行はこれからどうなるのでしょうか。
今回は著書「銀行はこれからどうなるのか」(クロスメディア・パブリッシング)の中でテクノロジーの変化により今後は銀行の姿が大きく変わってくると予測している泉田良輔氏に話を伺いました。
http://www.toushin-1.jp/articles/-/3315

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