消費者金融のCMが多いのって、やっぱ日本人のリテラシー問題じゃね

銀行のカードローンのCM本数が消費者金融を遥かに上回っていた、ということが問題になっているらしい。

この問題の根本は、①融資先の不足②日本人の金融リテラシーの低さにあると考える。

そもそも融資先が不足していることは、日銀のゼロ金利政策やら量的緩和で市中にお金が増えまくったのに、イマイチ景気が良くなっていないことから明白である。

景気が良くないとは、とどのつまりお金がうまく流れていないということだ。
銀行がただお金を持っていても良いことなんて何もなくて、お金を融資して市中に流通させる&金利で稼いでなんぼ、という話なのだ。
-異次元の金融緩和の異常性が一目で分かるグラフ
http://blog.monoshirin.com/entry/2016/12/23/224321

銀行はお金を貸して商売をしているのだから、「じゃあ個人向けを強化しよう」となるのは道理である。

そして、もうひとつ。
CM”という言葉で分かる通り、この問題の根本の1つに、日本人の金融リテラシーの低さにあると考えられる。

なぜカードローンのCMを、銀行はバンバン打つのだろうか?
答えは明白で、この国で金融商品が”低関与財”になってしまっているから。

”低関与財”とは、マーケティング用語ですが、「ガム」とか「石鹸」みたいなもんだ。
明確な根拠こだわりを持って、ガムや石鹸を買う消費者はあまりいないだろう。
つまり、消費者があまり商品の詳細に興味がない(=低関与な)ものを指す。

自己とのかかわり合いの低い商品に対する消費行動のこと。
かかわりの低い商品とは、間違った意思決定をしても知覚されるリスクがほとんど存在しない、そして、その商品と自我の関係が極めて薄く、その商品の使用結果に対する不安もほとんど存在しないようなものである。
一般的には低価格の商品が多い。
-低関与消費行動 low invilvement consumer behavior
http://www.weblio.jp/content/%E4%BD%8E%E9%96%A2%E4%B8%8E%E6%B6%88%E8%B2%BB%E8%A1%8C%E5%8B%95)

興味が無いからこそ、サービス供給者はバンバンCMを打つ。
消費者にイメージを刷り込ませて、選んでもらえるようにするわけだ。
なので、CMにはその手の低関与財の商品の広告が多い。

この事実から、CMでバンバン打たれている一部の金融商品が、低関与財であることは言うまでもない。
消費者が感心を持っているのは、そのサービスの「金利」や「返済プラン」などではなく、「自分に金が無い」ということなのだ。

金融リテラシーをある程度持っていれば、「とりあえずCMでやってるから」という理由で、金融商品を選ぶことはないはずである。
もっと言えば、カードローンを組むまでもないように、普段から余計なお金を使わないようにするべきではないだろうか?

金融商品が、低関与財でなくなることを祈るばかりである。

銀行カードローンCM、消費者金融の2倍 本数規制なく

<概要>
銀行が無担保で多額のお金を貸すカードローンで、テレビCMの本数が消費者金融を大きく上回ることがわかった。
消費者金融は本数が規制されるが、銀行は規制外のためだ。
多重債務の懸念もあり、銀行の中には放送を減らす動きも出てきた。
民間調査会社の調べでは、2011~16年度の大手銀行(三菱東京UFJ、三井住友、新生=レイク)と消費者金融(アイフル、アコム、SMBCコンシューマーファイナンス=プロミス、モビット)のCM放送本数(1本=15秒換算、関東地区)を比べると、最近は銀行が2倍程度。
16年度は三井住友が約3020本、新生が約2230本、三菱東京UFJが約1990本。
消費者金融は780~1170本。みずほ銀行はゼロだった。
消費者金融は、貸金業法で広告の自主規制が求められている。
業界ではCMを1社で月100本以下とし、午前7~9時、午後5~10時は禁止。
一方、銀行もテレビ局の基準で午後5~9時は流せないが、本数の上限はない。
http://www.asahi.com/articles/ASK5F5535K5FULFA00C.html?ref=newspicks

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