ZOZOTOWNの”ツケ払い”は、そんなに叩かれるような仕組みなのか?

何気なくTwitterを見ていると、トレンドに”ZOZOTOWN ツケ払い”があったので、自分の考えを書いてみる。
(ZOZOTOWNのツケ払いの仕組みをなんとなくわかっている人向け)

流れてくるツイートやブロガー等の意見を見ると、この”ツケ払い”が割りとディスられてるというか、「おまえら手を出すなよ!」的な論調のものが多い様に感じる。
他には、マネーリテラシーの無い若者を「自己責任だ」とディスって、悦に浸るような人もいるようだ。
同社がサービスを開始したのが2016年の11月だから、使いまくってそろそろ支払いがしんどくなっている人も出てきている頃かもしれない。

本記事はタイトルどおり、「ツケ払い」は情報弱者をターゲットにしたサービスなので利用はやめとけというおはなしです。
よって、お金を完ぺきに自制できる人は読む必要はありません。
「あ、自分こういうの危ないかも」
そう思ったあなたには、ぜひ読んでほしいです。
初めに結論を一言で書いておきますね。
「利益は先送りせよ、損失は今すぐ払え」
ではどうぞ。
-【図解】ZOZOTOWNのツケ払いはこれ読んでからやれ(というかGMO後払いという情弱狙いのサービスなのでやめとけ)
https://suzukisanchi.com/zozotown-later-payment/

では、この”ツケ払い”はビジネス的に、あるいはモラル的に、問題があるのだろうか?
結論から言えば、僕はそんなことはないと考える。ZOZOTOWNが叩かれるのはあまり納得いかない。

まず、数字として結果を出している以上、ビジネスとして”ツケ払い”が非常に良い仕組みであることは明白だ。

ZOZOTOWNを提供する株式会社スタートトゥデイの2016年10月から12月期の決算が発表になりました。
誰が見ても絶好調と言える決算内容です。
商品取扱高は前年同期比+38.3%の616億円。売上高が221億円、営業利益は前年同期比+83.8%の87億円と非常に高い成長率を見せています。
四半期ベースでの売上、取扱高を見ると明らかに成長のスピードが加速しているということがわかると思います。
今日のnoteではどういった要因で成長が加速しているのか、ということを少し推測してみたいと思います。
-ZOZOTOWNの「ツケ払い」が凄い件(推計月間●億円も利用)
https://note.mu/shibataism/n/n8fe635301009

ファッションには旬となる「トレンド」や、大事なデートやパーティの日など、自分がどうしても着たい「タイミング」が存在する。
そんなときは、気になるアイテムをなんとしても手に入れたいものだ。

だからこそ、ファッションが好きな人は金欠であることが多いが、ではそれで不幸になっているのかというと、そんなことはない。

”ツケ払い”の仕組みは、ファッション好きな人の消費者行動をよく理解しているからこそ、作り上げることができた仕組みだと言える。

それじゃあ、ビジネスとして問題ないのなら、モラルに問題があるのだろうか?
僕は、コレに関してもそんなことはないと考える。

なぜなら、この”ツケ払い”のシステムに”悪意”を全く感じないからだ。

まず、モラルに問題があるか否かは、そこに「悪意があるかどうか」といって差し支えないだろう。
”悪意”があるのかどうかは、その支払い形態や金利などのお金の流れ、あるいは想定している客層などから逆算すれば何となく分かるものだ。

ひとつずつ見ていこう。
まず、金利手数料はどうだろうか?

調べてみるとびっくり、手数料は一律324円(税込み)とのこと。

極めてシンプルだ。
金利ですら無いのである。

ZOZOTOWNから後払い業者(GMOペイメント)への支払い金額を除けば、手数料の部分ではほとんど儲けが残らないのではないか?
(中には、「これはGMOのサービスをだからツケ払いじゃない!気をつけろ!」なんていう輩がいるらしいが、わざわざ金融ノウハウもシステムも自社でイチから構築しろなんて、ビジネス感覚のないアホなので反論すらしないことにする)

そして、”ツケ払い”の上限金額であるが、税別で5万円らしい。
5万だ。バイトを1週間頑張れば貯まる。

これのどこに悪意が含まれているのだろう?

本当に顧客をだまくらかして荒稼ぎしようと思うなら、上限など儲けないはずだし、手数料をもっと高く取るはずである。
もちろん、顧客から回収できる金額を設定しているのだろうが(後述)、それは裏を返せば「ちゃんとお客さんが払えるような金額」にしているということだ。

そして、回収に関わる部分である。
どのような顧客層の利用をイメージしているのだろうか?

サービスから想定するに、クレジットカードを作れない高校生や大学に入りたての学生あたりであると考えられる。

これは、普通にクレジットカードを使えば支払いを伸ばせること、支払いの猶予が1ヶ月ではなく2ヶ月(大きな買い物をしたら、次のシフトのアルバイトを多めに入れれば、支払いに間に合う)であること、顧客の過去の与信ではなく購買履歴から審査を行うこと、上限金額がちょっと低めの5万円であることなどから想定できる。

だから、仮に買いすぎて首が多少回らなくなっても、せいぜい親に超怒られるぐらいのものだ。
最悪払ってもらえる。
最悪のパターンでそれぐらいで済むのは、利用者にとっても企業にとっても良いことのはずだ。

リボの定額払いや消費者金融の複利計算と違い、”ツケ払いは”上っ面の数字をごまかしてリテラシーの低さにつけ込むわけでもなければ、人生を棒に振ったりさせるわけでもない。

僕に言わせれば、サラリーマンに30年ローンで家を買わせようとCMを流したり、結婚すれば幸せになれると刷り込み教育を行う方が、遥かに悪徳な金融商法であると考える。

さぁ、では最後に、このサービスを開始したときのスタートトゥデイの前澤氏のコメントを引用してサヨナラしたいと思います。

高校生の頃、アメ横でどうしても欲しい服を見つけたけどお金が足りませんでした。
店員さんが話しかけてきました。
「もし今日お金がないなら、今度持ってきてくれればいいよ、今日どうしてもこれが欲しいんでしょ?」と聞いてくれ、ツケにしてくれました。
店員さんのことも、そのお店のことも大好きになりました。
自分のような高校生を信じてくれることに優しさを感じました。
その後バイト代が入ったらすぐにお金を持っていきました。
またそこでも新しいお買い物をしてしまいました。
「ツケといて」って考え方によっては人と人との信頼関係の上で成り立つ優しい商習慣だと思うんです。
-株式会社スタートトゥデイ 代表取締役 前澤氏のコメントより引用
https://newspicks.com/news/1867791/

「ZOZOTOWN」ツケ払い2カ月 CMが言わない破滅リスク

<概要>
〈人のやらないことをやれ〉とは、古来伝わる商売の鉄則。が、それは往々にしてリスクを生み出す。
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」が打ち出した商法は画期的でありながら、肝心の消費者が恐ろしいリスクを背負いかねない。

***

同サイトを運営するのは「スタートトゥデイ」社。
98年に起業した前澤友作社長は、千葉マリンスタジアムの命名権も獲得、総資産2000億円と言われ、タレントの紗栄子の交際相手としても知られる人物である。

経済部記者が言う。
「ZOZOTOWNが11月から始めた『ツケ払い』サービスは、限度額を税込5万4000円とし、請求書による支払いを最大2カ月延期できる。おもにクレジットカードを持たない若年層にすそ野を広げました」

運営会社の17年第3四半期(16年4月~12月)業績は、売上高で前年同期比42%増の537億円というから、まさに快進撃だ。

そこで、実際にサイトからツケ払いで買い物を試みた。
生年月日や住所氏名の入力は必須であるものの、「利用規約」に同意して「会員登録」をクリックすれば、限度額までツケで買い物が可能で、年齢制限はない。

スタートトゥデイに聞くと、
「未成年者がご利用する場合は、保護者の同意が必要です。登録する前に利用規約を確認して頂いています」(秘書広報部)

と言うのだが、利用規約は読ませるだけで、チェック欄もなし。
つまりは子供が親に内緒で簡単に買い物ができてしまうシステムなのだ。

http://www.excite.co.jp/News/society_g/20170410/DailyShincho_519602.html

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