街の献血車を見てて思うこと…

最近仕事が忙しすぎてさっぱり更新できてないな…
楽しみにしてくれる人すまんの。

さて、今回は献血車(というのか?)の話。

僕の職場は梅田にあるんだが、梅田でもたまに献血が行われる。
梅田であれば、HEP前とかハービスの近くで行われることが多いようだ。
(たまに職場のビルにも来ている)

僕は、街で献血の車を見かけるのがあまり好きではない
見ていていつも悲しくなってしまう。

なぜなら「全く人が献血に来ていない」からだ。
献血を募集する人(病院とか団体の人かな?)が、すごく頑張って声を出してお願いをしているのに、人が全く集まらない。

といっても、僕が悲しさを感じているのは、「頑張っているのに人が集まらない」ことに対してではない。
頑張る方向性を間違えている」と感じるからである。

何が原因なのか

「街には人がたくさんいるのに、献血をしてくれない」ことの原因は明白で、”市場感覚の欠如”である。
ちなみに、”市場感覚”とはちきりん氏の提唱する”マーケット感覚”と同じ意味で、「市場の存在を常に意識すること」である。

ビジネス上の課題にしろ社会的な問題にしろ、問題を解くためには大きく分けてふたつの思考アプローチが必要になります。
ひとつめが「論理思考」であり、ふたつめが今回の本で取り上げる「マーケット感覚」を利用した思考です。
-ちきりん日記「マーケット感覚を身につけよう!」より引用
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20150216

では、献血は何の市場に属し、何を取り合っているのか。
答えは、街を行き交う人の”時間”だ。

これは、実際に街を歩く人の立場になればすぐに分かるはずだ。

例えば梅田は関西地区でも有数の繁華街・オフィスタウンである。
そんな街を行き交う人に、ヒマな人はまずいない。
みんな仕事遊びの予定が入っているからこそ、繁華街に来ているのだ。

そして、仕事や遊びより、献血を優先させるヤツなどいない。
ましてや献血のために梅田まで出てくる人もいない。

つまり、繁華街を行き交う人(=市場のパイ)の前提として、「大きな空き時間が見込めない」ということが言える。
さぁ、大きな空き時間が見込めないなら、細切りの小さな時間を取り合うしかない。

ではそもそも、献血にはどれくらい時間がかかるのか?

僕は献血を受けたことがないからホントの所は分からないが、ネットで調べてみると大体20〜30分ぐらいっぽい。

採血にかかる時間は、全血献血では10~15分程度です。
成分献血は採血量に応じて40~90分程度かかります。
採血針や採血バッグは一人ひとり新しいものを使用していますので、献血によりウイルスなどが感染する心配はまったくありません。
献血後は、少なくとも10分以上の休憩を取っていただき、用意されている飲み物などで充分に水分を補給してください。
また、トイレに行かれる場合も、なるべく休憩後にお願いします。
-日本赤十字社「献血の手順」
http://www.jrc.or.jp/donation/about/process/

既にピンときた読者もいると思うが、この「少し空いた細切り時間」のパイも厳しそうだ。
なぜなら、繁華街には「細切り時間」を過ごす場所に溢れかえっているからだ。

楽しそうなカフェがその辺にアホほどあるし、ショップにを見に行ってもいい。
紀伊国屋蔦屋書店に本を見に行ってもいいし、ヨドバシカメラにちょっと顔を出してもいいだろう。

さまざまなサービスがしのぎを削って、消費者から「細切り時間」を争っているこの激戦区に、献血が割って入るのは至難の業だ。

まとめると、「繁華街という場所は、献血を募集する場所としてはレッドオーシャンと言える」ということである。

市場を意識してどこを選ぶか

さて、ここまでで繁華街がいかに「献血の募集に向いていない」かを説明した。

それを受けて考えるべきなのは、「じゃあどこでやればいいの?」ってことだ。

結論から言えば、上記で論じたレッドオーシャンに該当しない市場で献血を募るべきだ。
具体的には「1.暇人ばかりが集まる場所」か「2.細切り時間が多く、かつそれを潰す手段が少ない場所」である。

自分で挙げておいて申し訳ないが、「1.暇人ばかりが集まる場所」を探して狙うはあまり現実的でない
市場として「魅力的でない」からだ。

1.暇人ばかりが集まる場所」は、はっきりいって田舎だ。
田舎にはそもそも「人がいない」し、いても「年配の人が多い」。
量も質も確保できない市場に突撃すべきではないだろう。

では、狙うべきは「2.細切り時間が多く、かつそれを潰す手段が少ない場所」の市場である。
これは少し考えれば色々とありそうだ。

例えば「検定後の自動車教習の最終試験会場」とか「悪天候の日に沖縄の人気ホテルを回る」とか。
というか、前者は実際に見たことがあって、かなり繁盛していた。

あと、交渉次第で「テーマパーク」や「映画館」などの待ちの列の中に献血場所を作ってもいいだろう。
列から離れないでいいのであれば、参加する人は増えるはずだ。

幸い献血中はスマートフォンを触っていても怒られないので、スマホサービスと競合しない
「細切り時間」市場の最大手であるスマートフォンを敵に回さずに済むのはとてもラッキーだ。

最後に

ロクに献血もしないくせに、エラソーに書いてしまった。

献血に限らずだが、勘違いしない方がいいのは、現代社会はあらゆるものに”市場”が絡んでいるのだ。
ボランティアしかり、募金しかり、せっかく頑張るんなら効率よく結果を出せるほうが良い。

その方が何かをしている本人も、恩恵を受ける人も、関係ない人もみんな幸せになれるのだ。
決して思考を停止させて、道行く人をもんにょりとさせてはならないのだ。

街を歩く人は、別に冷血非情なわけではない。
ただ時間がないだけなのだ。

さぁ、この記事を読んだ献血関係者の人は、早速実践して、色んな人からバンバン血を集めてこよう。

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