「内藤忍の資産設計塾」読んでみました

珍しく、資産運用の本を読んでみました。

有象無象の資産運用・投資の本が並ぶ中、ロングセラーとなっているこの本。

全体的な方針としては、「最適なアセットロケーション(資産配分)」を大切にする、極めて計画性が高く、リスクを下げた運用を主眼とした指南本でした。

目の前の状況に一喜一憂して、大損こいて退場しちゃうのが一番問題だからね。

てことで、読書メモを一部引用して掲載しとく。

特に重要なのは最初の序章の部分で「なぜ投資するのか」「投資しないとどうなるのか」という、マインドセットの面。

他のページは、言ってみりゃただの説明なわけで、最悪ググれば分かるからね。笑

■日本人の資産の構造的問題

・外貨資産を持たない、円の元本保証資産しか持たない人は、今後大きなリスクにさらされる

 →「リスクを取らないリスク」である

・円建ての資本に1点集中させるのは危険である

 →日本人は資産だけでなく、教育や住居・仕事も日本だより

・これまで日本人の資産が外貨にシフトしなかったのは、ドル円相場が長期的に円高トレンドで動いていたから

・円高か円安かを予想するのではなく、確率から投資比率を決めるのが合理的。予想が当たることはまずない。

 →例えば、円高と円安の比率が半々なら、資産も半々にすべき

■インフレリスク

・インフレのリスクに対処するためには、現金中心の現在の資産配分を変える必要がある
 
 →インフレが顕在化すれば、貨幣よりも株式や不動産を保有しようとする人が増え、資産がそっちに流れる

■まずやるべきこと

○最初にやるべきことは「現状把握」である

 ・自分の資産を洗い出し、リスクに応じて分類してみる

 ・外貨と円貨、株式と債券や不動産などの比率を洗い出す

 ・重要なのは全体の資産配分

  →個人投資家は個別の銘柄に目がいってしまう

○次にやるのは「アセットロケーション」

 ・アセットロケーション:資産配分の比率を決定すること

 ・自分の保有している金融資産全体が、自分の望むレベルのボラタリティに抑えられているかを確認する

■リスクから考える

・外貨預金:ハイリスクローリターンなものが多い。

 →金利自体は優遇されていても為替手数料が高く、手取りで計算すると利回りが低くなりがち

・最大損失:インデックスで計算した場合の、失う資産の割合のこと

・最悪の場合でも、ゲームオーバーにならないようにリスクをコントロールすべき

■リスク分散

○株式のトータルリスクには「システマティック・リスク」と「アンシステマティック・リスク」の2つがある

 ・システマティック・リスク:市場全体の動きに連動する市場リスクのこと

 ・アンシステマティック・リスク:各銘柄に固有のリスクのこと

  →アンシステマティック・リスクに関しては、分散で対処可能

・資産変動の標準偏差の2倍(本著参照)の変動を想定してリスクをとるべきである

・稀に発生するレベルのリスクに対しては、無視しないとリスクを取れない

・ドルコスト平均法:売買のタイミングの時間を分散させて、大きな失敗を防ぐという考え方

 →例:定額での買い付けなど
  
・プロスペクト理論:利益を確定させ、損失を確定させることには消極的な人間の行動傾向のこと

■アセットロケーション

・アセットロケーション(資産分配)が、リターンの93%を閉めるとする調査もある

・アセットロケーションには、正解がない

・基本的な分散パターンから、自分の目的にあった配分を見つけるのが良い

■長期と短期の2つの視点を持つ

・長期的に見れば、債券や株などの資産価格は概ね右肩上がりに上昇している

○ロングリターン:各資産の月次のリターンを計算し、年間の投資期間の平均リターンを求めることができる

 ・運用の期間が長くなればなるほど、年間算のリターンのブレが小さくなる

 ・過去の実績は市場によってかなり異なること
  (例:日本株式に関しては、近年下落傾向にある)

以上、駄文失礼しました。

<概要>
日本人のための未来に備える資産づくりの教科書!
シリーズ13万部超の「資産運用のロングセラー」全面改訂!

2012年秋からマーケットでは円安株高が進行していますが、実体経済が本当に回復するかはまだわかりません。
消費税は2015年10月には10%となり、国民の負担増がさらに強まるのは避けられない情勢です。

そのような中で円安により、食料品など輸入物価を中心に値上げが続いています。
現在、日本の個人金融資産の90%以上は円資産、その半分以上は現金や預貯金です。
ところが、外貨資産を持たず預貯金だけを保有している人は、大きなリスクさらされています。

外貨資産を持たないと円安進行で資産は目減りする

問題なのは、円高ではなく円安です。
円安とは円資産の価値がグローバルに見て下落し、実質的な購買力が低下していくことです。
また、輸入品の価格上昇によって、国内の生活コストも上昇する可能性があります。
これを防ぐには、まず円以外への資産分散を考える必要があります。

インフレが進むと資産は目減りする

インフレとは貨幣の価値が下がり、相対的にモノの値段が上がっていくことです。
もし物価上昇に資産増が追い付かなければ、元本はそのままでも実質的な価値は減少することになります。
インフレが顕在化すれば、低金利の預貯金から株式や不動産に資産が流れ、価格が上昇してくる可能性があります。
インフレのリスクに対処するためには、現状の資産配分を変えていく必要があります。

円安でも円高でもインフレでも、「資産を守り育てられる資産運用」を
資産運用の基本は、リスクのコントロールとアセットアロケーションに基づく分散です。
大切なことは、個別の資産変動を見て一喜一憂することではなく、資産分散によって保有資産全体が自分の望むレベルのボラティリティ(資産の変動率)に抑えていくことです。

本書は、はじめての人であっても、投資を始める前の心構えから基本的な投資理論、商品の知識と上手な使い方、実際にポートフォリオを組んで運用する方法、さらに周辺の応用知識などを、順序立てて無理なく学べます。
相場に一喜一憂せず、どんなマーケット環境であっても、長期で続けることで成果を出していける資産運用法が学べます。

今改訂では全体を見直し、最新情報と最新事例に差し替えたほか、第5章として「実物資産編」を新設し、不動産、ワイン、金など実物資産を組み入れた資産設計とポートフォリオ例などをくわしく解説しています。

あきらめるのは、まだ早い

資産運用に特別な才能などは必要でなく、今からでは遅すぎるということもありません。
きちんと勉強してまっとうな方法で続ければ、成果は出せるものなのです。
安易に大儲けなど狙って失敗したくない、この不安な時代に、大切な資産を守り着実に殖やしていきたい──そんな皆様にぜひお読みいただきたい本です。

<著者>
内藤忍
1986年東京大学経済学部卒。
1991年MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒業(MBA)。
大学卒業後、住友信託銀行、シュローダー投信投資顧問株式会社で資産運用業務を担当。
1999年、株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。商品開発、資産設計などを担当。
その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長、クレディ・スイス証券プライベートバンキング本部ディレクターを経て、2012年株式会社資産デザイン研究所を設立。
代表取締役社長に就任。

早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学などで講師を務め、複数の雑誌、ウェブ媒体での連載コラムを担当。
主な著書にシリーズ13万部を超えるベストセラーとなった「内藤忍の資産設計塾」シリーズ(自由国民社)の他、「究極の海外不動産投資」(幻冬舎)、「貯金が1000万円になったら資産運用を考えなさい」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、「飲めて殖やせる究極のワイン投資」(遊タイム出版)など多数。
一般社団法人海外資産運用教育協会代表理事
公益社団法人日本証券業協会証券検定会員

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